アキシマクジラについて

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昭和36年(1961年)8月20日、クジラの化石が市内多摩川に架かるJR八高線鉄橋の橋脚番号11の下流36メートルの地点から、ほぼ完全な形で発見されました。
 
専門家の調査の結果、はるか昔この辺りがまだ海だった160万年前の、全長16メートルもある全骨格のクジラの化石とわかりました。
 
このクジラは歯のないヒゲクジラの仲間で「コククジラ」に近い種類であるが、現生のものとは異なる新種であることがわかり「アキシマクジラ」と命名されました。
 
 
160万年前のクジラの化石が、ほぼ完全な形で発掘されたのは、世界でも「アキシマクジラ」ただ一つであるとのことで、現在、東京新宿の国立科学博物館分室に保存されています。
 
大昔、この辺は大海で鯨などが泳ぎまわっていたことを思うとき、不思議でもあり、また地質の変化の偉大さに驚かざるを得ません。
 
『昭島をあなたのふるさとに』をテーマに、昭島ロータリークラブと昭島青年経営者クラブによる第一回市民納涼の集い(昭和48年)に際し、実物大の鯨の模型を制作し市民祭のシンボルとして「クジラパレード」を行いました。
 
以来、クジラは毎年8月に行われる市民祭「昭島市民くじら祭」に欠くことのできない存在となり、今日に至っております。